各報道によると、ピーラパン法務大臣は10日、タクシン政権時代に取り組まれ、結果として2,500人の死亡者を出した麻薬撲滅戦争政策に関する独立調査委員会の再設置をアピシット首相から指示された事を明らかにした上で、元検事総長のカムピー・ゲーオヂャルゥン氏に委員長への就任を打診している事を明らかにした。
ピーラパン法務大臣によると、来週中に独立調査委員会の正式名称を決定する事ができる見通しだという。
麻薬撲滅戦争政策に関する独立調査委員会は、スラユット政権時代に、強制排除案件に関する真相解明委員会委員長に就任したカニット・ナ・ナコン氏を委員長として設置されていたが、具体的な結論を出さないままサマック政権時代に活動が停止していた。
尚、タクシン元首相が、反独裁民主主義同盟のデモ隊に対する強制排除に絡んで政府を人権侵害で国際法廷の場に引き出そうとしている事に対抗する為に調査委員会の再設置が決定されたと指摘されている事に関してピーラパン法務大臣は、再設置の背景に政治的な思惑は無く、あくまで真相を明らかにする為に再設置させるものであると説明している。
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