20日、反独裁民主主義同盟のデモ隊が、ラーチャプラソン交差点の集会会場の上空を旋回しているヘリコプターによる催涙弾の投下を防止する為にバンファイ(秩父の龍勢に類似した大型ロケット花火)の用意を進めている事が明らかになった。
これまで同盟は、コムローイや風船等を空に打ち上げ対抗した事があるが、殆ど効果なく、また10日に衝突が発生した際にはレーザー光線がヘリコプターに向け照射されたり、何者かが銃弾を発砲しヘリコプターの乗組員1人が負傷していた。
また、民主主義市民連合が首相官邸を占拠していた時には、現同盟幹部のクワンチャイ・プライパナー氏が、バンファイを利用して占拠中のデモ隊を蹴散らして見せると発言した事もあった。
一方、平和維持本部のサンスゥン報道官は、同盟が集会会場内で2-3メートル長のバンファイを大量に確保している事を明らかにした上で、ヘリコプター以上に集会参加者に危険をもたらすおそれがあるとして、集会参加者に対して早急に会場外に出て帰宅するよう呼びかけた。
また、サンスゥン報道官は、同盟のデモ隊が、当局攻撃用の大量のコンクリート塊を歩道等を壊して確保している事を明らかにした上で、バンコクの行政当局に対して早急にかかる行為に対して法的措置を講じるよう要請した。
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