1日5時前頃、ナラーティワート県スンガイ・ゴーロック郡内中心部で、同県ウェーン郡在住の22歳のイスラム系男性が、中央市場内で商う母親を降ろした後で、同所で販売する為に積んでいた野菜や果物等を降ろすために市場付近の駐車場に小型トラックを寄せているところで、車の前に立ちはだかった男が男性に向け拳銃を発砲し死亡するという事件が発生しました。 尚、報道によっては母親を市場で降ろし帰宅のために小型トラックで路上を走行中に、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡したとするものもあります。 警察によると、死亡した男性はがターク・バイ暴動の際に住民等を煽動するなど、元々は一味側のシンパだったようですが、その後転向し当局側情報を提供するなど協力する立場になっていたようです。 また、同日9時頃には、パッターニー県コークポー郡内で67歳の仏教系住民男性がバイクで走行中に、バイクに乗った二人組に銃撃され重傷を負うという事件が発生しています。 一方ヤッラー県内では1日19時過ぎ頃、バンナンサター郡内で、イスラム教徒の墓地付近に潜んでいた少なくとも10人以上の一味が付近一体を停電させた上で、国境警備警察の任務遂行拠点に向け銃を乱射し、約10分間に渡り銃撃戦を展開した後に逃走するという事件が発生しましたが、幸い人的な被害は確認されませんでした。 この事件に先立つは1日14時過ぎ頃には、ヤッラー県ラーマン郡ガーユーボーゴ地区内にある電柱脇に約15Kg重量の時限発火式の爆発物が仕掛けられているのが発見され、当局側により安全処理がされた事を受け、当局側は一味側が停電させた上で大規模な襲撃を行う恐れがあるとして警戒を強化しているところでした。 また、19:40過ぎ頃には同県バンナンサター郡内やグロンピナン郡内の合計10ヶ所で、燃えたタイヤや路上に置かれたり、T字型の鋲がまかれる事件が、また県都内では10個以上のコームファイ(空にあげる灯籠の様なもの)が空にあげられているのが確認され、当局側は一味側が何らかの合図を送っているのではないかと見て警戒を強めているようです。
【南部情勢の最新記事】
パッターニーの結婚式会場で発砲、新郎の父...パッターニーで銃撃戦、分離主義組織関係者...新興分離主義組織幹部を逮捕、パッターニー...ナラーティワートで金行店主が射殺、貴金属...仏教徒の男性が射殺された上で車もろとも火...タイの地元新聞を読む