アピシット首相は23日、タクシン元首相をカンボジアの経済政策最高顧問に据える意向を示したカンボジアのフンセン首相の発言は、二国間の関係を害するだけでなく東南アジア諸国連合の目的から逸脱した極めて不適切な発言であると語り、フンセン発言に対して強い不快感を示した上で、フンセン首相は友好を確かめ合う場で国家間の利益と個人の利益のどちらを優先するべきなのかよく考えるべきであると指摘した。
更に、フンセン首相がタクシン元首相をミャンマーのアウンサン・スーチー女史に喩えた事に関しては、スーチー女史が置かれている状況に関する誤った認識の上に立った発言でしかないと指摘した上で、フンセン首相は東南アジア諸国連合加盟国及び加盟国の国民が解放を願っている人物とタクシン元首相を比較するべきでは無いと指摘した。
しかし、フンセン首相がタクシン元首相は国際犯罪人引渡条約が適用されない政治犯であるとの認識を示している事に関しては、両者の持つデータを入念に検討した上で結論づけられる性質の話であり、早まった判断を下せるような性質の話ではないとした。
一方、このアピシット首相の発言に対してタクシン元首相はTwitter上で、外国のリーダーに対する無礼な発言を慎むべきである。首脳会議の主催者として政治よりも国家を優先して考えるべきであるとのメッセージを掲載した。
タイの地元新聞を読む