第一地区警察本部は7日、枢密院評議会議員のチャーンチャイ・リキットヂッタ氏の暗殺を計画していた容疑で3人の男の身柄をサムットプラーカーン県プラプラデーン地区内の民家内で拘束し、犯行に使用される予定だった拳銃や銃弾、バイクを押収した事を明らかにした。
逮捕された3人は何れも当局関係者から殺害の依頼を受けたが、チャーンチャイ氏に関しては、利害が対立している有名ビジネスマンとしか知らされておらず、同氏が枢密院評議会議員だった事は知らなかったと供述しているという。
チャーンチャイ氏は、最高裁判所裁判長だった2006年に同年4月2日に行われた総選挙の無効判決を下した他、スラユット政権時代に法務大臣、同政権解散後にスラユット元首相と共に枢密院評議会議員に任命されていた。(スラユット元首相は再任)
また、タクシン元首相が同元首相暗殺に向けた謀議が行われたと主張しているスクムウィットにあるピー・マーラーグン・ナ・アユッタヤー氏の邸宅内で行われた協議に参加した1人ともされていた。
ヂョンラック国家警察副本部長は、3人組の銀行口座に振り込まれた60万バーツの不審な資金が暗殺を依頼した者から振り込まれたと見て、法務省特別捜査局と共同で資金の流れを追うと共に計画の背後関係を洗い出す方針である事を明らかにした。
一方、一部報道はこの暗殺計画の発覚を受けパチャラワート国家警察本部長は、ドライバー向けラジオ局ジョーソー100のオーナーとしても知られるピー氏の邸宅内で行われた協議に参加したとされる人物の警護強化を命じたと報じている。
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