タクシン元首相夫妻が32年間に渡る法的な婚姻関係を解消した模様。夫人名義になっている莫大な資産を確保する狙いが今回の法的な婚姻関係の解消の背景にあると見られている。
尚、この離婚についてタクシン元首相に近い筋は、ポヂャマーン前夫人の強硬な反対に拘わらず同元首相が政界復帰の意思を強くしたこと、及び同夫人が海外逃亡生活に耐えられなくなったことが今回の離婚の背景にあると説明しているという。
政府高官筋は14日にタクシン元首相の滞在先である香港の領事館に同元首相夫妻の離婚届が提出された事を確認している。
バンコクポストによると、タクシン元首相と面会する為に香港を訪問中だったパラン・プラチャーチョン党関係者との夕食会の席上で同元首相自らが「皆を安心させるために離婚した」と発言し、出席者全員が一時静まりかえったという。この夕食会にはポヂャマーン前夫人は同席していなかった。
また、同紙は、夕食会にはソムチャーイ夫人でタクシン元首相の実妹のヤオワパー・ウォンサワット女史やヨンユット・ティーヤパイラット氏、ネーウィン・チットチョープ氏、政府翼賛番組のホストを務めているウィーラ・ムシカポン氏等が同席していたと報じているが、少なくともヤオワパー女史に関しては、同日夕方から開始されたガラヤーニ王女の葬儀に首相と共に列席しているのが確認されている。
対立が伝えられているタクシン元首相の忠実な配下のヨンユット氏とネーウィン氏が同席していた事が事実であれば、席上で両者の"手打ち"に向けた何らかの話し合いが行われた可能性もある。
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