ウィチヤンチョート政府報道官は18日、首相官邸前を陣取り座り込み集会活動を展開する行為は、国家の体制を脅かす国家反逆行為に等しい行為であると指摘した。
この発言は、民主主義市民連合側が20日午後から首相官邸前に向けデモ行進を開始し、同所を包囲し集会活動を展開する方針を明らかにした事を受けたもので、同政府報道官は、厳重な警戒態勢が敷かれている首相官邸前に向けたデモ行進は不可能であると指摘した上で、政府だけでなく民主主義の砦たる首相官邸前で政府打倒を標榜した集会活動を展開する事は国家そのものに反逆する行為に等しい行動であると指摘した。
一方、民主主義市民連合幹部のヂャムローン・シームゥアン少将は19日未明、連合による首相官邸に向けたデモ行進を阻止する為に、当局側が同日夜半に強制排除行動に乗り出す恐れがあると警告した。
同少将によると、当局側は18日夜半に行われる予定だった強制排除行動が、直前になって中止になっていたという情報があるという。
一部報道は、18日夜半、集会会場周辺に展開している警察側が、突然愛国歌を大音量で流し始めるのと同時に、ライトを消灯し集会会場周辺に張り巡らされている鉄柵近くへ戦力の一部を移動させていた事を明らかにした上で、何らかの強制行動に向けた戦力配置が当局側によって行われている可能性があると指摘している。
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