サマック首相は8日朝放送された定例政権放送の中で、民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングン氏系のテレビ局"ASTV"を行政裁判所が保護している為に、同局を取り締まる事が出来ないといらだち紛れに語った。
この発言は、何故政府は政府に対する批判を繰り返しているASTVを取り締まらないのかとの"視聴者"からの質問に答えた際に語れたもので、サマック首相は、ASTVが政府を批判する一方で連合を激賛する為の手段として利用されていようとも、中央行政裁判所の仮処分により同局が保護されている限りは、政府側は手出しをする事が出来ないといらだちを見せた。
因みに、タナウット政府副報道官やヂャクラポップ前首相府大臣、パラン・プラチャーチョン党所属下院議員のヂャトゥポン・プロームパン氏等が設立に参画したPTVは、彼らがタイ・ラック・タイ党時代に違法であると主張していたASTVと同様な送信方式を採用し放送を開始し、サマック政権誕生から暫くした後に自主廃業するまで、政府や反独裁民主主義同盟を激賛する一方で、クーデター勢力だけでなく民主党やASTVの批判を展開していた。
また、サマック首相は、集会活動により交通障害を引き起こし国民に迷惑をあたえている民主主義市民連合を何故取り締まらないのかとの"視聴者"からの質問に対しては、現在有識者の相談を仰ぎながら対策の検討を進めているとした上で、"視聴者"に対して、政府側が取締に動くまで冷静に待っていて欲しいと訴えた。
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