サマック首相は23日放送された定例政見放送の中で、同放送を利用したマスコミ批判は、国民に一国の指導者の考えを知らせる為に行われている、正当なものである事を強調した。
発言の中でサマック首相は、定例政見放送は、政府側の考えや職務を正しく国民に伝える為に行っているもので、表現の自由を盾に好き勝手に首相を批判しているマスコミに対して、一国の統治に関して一家言を持っている、国の指導者たる首相として、正しく自分の考えを国民に伝えるために、放送の場でマスコミの批判に反論をしてはいけないという道理はなく、また、マスコミの批判に口をつぐんでいては、再度クーデターが発生する事態をも誘発しかねないと言い切った。
また、サマック首相は放送の中で、政府広報局直轄のch11が、事実をありのままに伝え、一切のフィルターを通すことなく、ありのままに政府を批判する事ができる、万人の監視下に置かれた透明な"公共放送局"モダン11として生まれ変わるよう構造改革を進めている事を強調した上で、前政権下で公共放送局として設立されたTPBSに対する20億バーツの予算供出は極めて不適切な決定だったと語り、政府からの完全な独立を定款の一つして掲げているTPBSに対する対抗心をむき出しにした。
サマック首相によると、ch11の構造改革作業の一貫として4月1日から放映開始される、トーク番組"トゥア・ヂン・チャット・ヂェーン(まさしく本物)"の第一回ゲストとして出演する予定だという。
タイの地元新聞を読む