政府広報局を管掌するヂャカラポップ首相府大臣は12日、民主党のアピシット党首が、野党首班が意見や政策を述べる番組枠を政府広報局直轄のch11内に設けるよう要請している事に対して、消極的な姿勢を示した。
これは、アピシット党首側が、国王から認証された野党首班という立場で意見や政策方針について述べる政見放送の時間枠をch11内に設けるよう要請した書状を提出したと伝えられている事を受けたもので、反クーデターを標榜する反独裁民主主義同盟の幹部だった事でも知られるヂャクラポップ大臣は、最終的には書状を見てから関係部署内で協議する事になると断った上で、個人的な見解として、あたかも野党首班が第二の政府の様に振る舞い政策を述べるような番組の存在意義を認める事が出来ないとして、同党首からの要請を拒絶する考えを示した。
現在ch11の内部では、サマック首相の肝いりで、どちらよりでもない「正しい」報道を旨とした中立局として再生する為の構造改革が行われているとされている。
尚、アピシット党首側は、政府側から要求を拒絶された場合は、民主主義市民連合幹部のソンティ・リムトーングン氏系のASTVの電波を利用して政見放送を放映する事も視野に入れていると伝えられている。
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