クーデターを首謀した元国家安全保障評議会議長のソンティ副首相は30日朝、善良な仲介人を介して直接タクシン前首相と電話で会話を行っていた事を明らかにした。
これは中東訪問を終え帰国した際に開かれた記者会見の席上で明らかにされたもので、ソンティ副首相によると、電話はポヂャマーン夫人が帰国する前の1月始めに行われ、会話の中では同じ士官学校の同窓生同士という立場で国家正常化の重要性に関して意見の交換が行われたが、政治や前首相が持たれている嫌疑、何らかの政治的条件や利権の提示等の人前で話すことが出来ないような協議は一切なされていなかったという。
また、ソンティ副首相は会見の中で、自らが首謀したクーデターは当初の目標を達成しており失敗ではなかったとし、またクーデターにより国家の威信が傷つけられた可能性に関しては 国民及び今後の政府が判断することであると語りコメントを避けた。
一方、間もなく正式に発足する新政府に関しては、国民及び野党が一丸となって新政府を支え国内問題の解決を前進させる事が重要であるとし、更に、新政府が不正・汚職問題を解決できなかった場合に再度軍がクーデターに動く可能性に関しては、国民の支持を得られない限りクーデターの実行は難しいとの考えを示した。
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