チャワリット元首相は24日、中立的な第三勢力が国内和解の推進役を担うべきであるとの考えを示した上で、それぞれ第三勢力を標榜しているサノ・ティヤントーン氏を中心としたプラチャラート党勢力とソムキット・ヂャートゥシピタック氏を中心としたルワム・ヂャイ・タイ・チャート・パッタナー会派勢力との合流実現を視野に両者の間に立つ仲介役に徹していく意向を明らかにした。 これは、タンマサート大学で行われた特別講演の中で語られたもので、チャワリット元首相は、現在国内には軍事力を持って実権を掌握したと非難されている国家安全保障評議会と自己利益の追求の為の議会や行政の独占を志していると非難されているパラン・プラチャーチョン党との間の二手に分かれた対立が一致団結体制を実現する上で最大の障壁になっており、中立的な第三者が私利を捨てて両者間に入り込み意見の共有に努め対立を解消させる事が一致団結体制創成の上で不可欠であると指摘した上で、一致団結・和解推進を担う第三勢力としてプラチャラート党とルワム・ヂャイ・タイ・チャート・パッタナー会派との合流実現の為に仲介役に徹していきたいと語った。 チャワリット元首相によると、合流実現後も党首に就任する意向は無く、あくまで裏方の立場に徹していきたいという。 一方、チャワリット元首相は講演の中で、チャルゥム・ユーバムルン警察大尉がタイ・ラック・タイ党が事実上乗っ取ったパラン・プラチャーチョン党に合流した事を明らかにすると共に同党から党首就任要請があったが、党の政策方針へのタッチが認められなかった為御破算になっていた事を明らかにした。但し、講演後に行われた記者団とのインタビューではタクシン前首相から電話で最高顧問への就任要請があったと発言している。 尚、チャルゥム警察大尉側は、パラン・プラチャーチョン党への合流を正式に発表していない。 また、国家安全保障評議会のソンティ議長が陸軍司令官退官後に安全保障事項担当副首相に就任するとの憶測がある事に関しては、今後の政界進出に向けた学習機会に為り得ると語り支持できるとの考えを示した。
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