23日夕方過ぎ、パッターニー県内で4件の襲撃事件が連続して発生し、女性3人を含む4人が死亡した。 同日19:00前、パッターニー県サーイブリー郡内で、イスラム系住民宅に押し入った人数不明の一味が、一家に向け銃を乱射し24歳の学校教師の女性が死亡し、前後して19:00過ぎ、同郡内の路上で人数不明の一味が警戒作業を終え本隊に帰隊する為に路上を走行中だった軍用車両2台に向け銃を乱射し、約10分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走するという事件が発生したが、幸い当局側に人的な被害は無かった。 更に19:30前には、再度イスラム系住民宅に押し入った人数不明の一味が、一家に向け銃を乱射し39歳と28歳の夫婦が死亡した。実行グループは、路上に偽爆弾を放置すると共に鋲を撒きながら逃走した。 また、先立つ23日夕方過ぎ、同県ノーンヂック郡内で、バイクタクシーの後部座席に乗っていたレンジャー部隊に所属する女性自警組織員(28)が、バイクに乗った2人組に銃撃され死亡した。 一方、ヤッラー県では、23日19:00前ベートン郡内で、バイクで路上を走行中だった47歳の北部から出稼ぎで当地に来ていた男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され重傷を負い、22:30前には県都内で、バイクで路上を走行中だった副村長が、路上脇に潜んでいた人数不明の一味に銃撃されたが、副村長側が所持していた拳銃で応戦し危うく難を逃れている。 また、ナラーティワート県ルゥーソ郡の警察当局は24日早朝、ヤッラー県及びナラーティワート県内で合計9人が死亡した12件の襲撃に関与した容疑で身柄を追われていた32歳のイスラム教徒の男を逮捕した。 逮捕された男は、分離主義組織RKKの実行部隊地域幹部と見られ、取り調べに対して同郡内で発生した副村長銃撃殺害事件を始め9件の襲撃事件に関与している事を認める供述を行っているという。
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