国内治安維持部隊作戦司令本部のアカラ報道官は2日、南部国境三県域内に於ける一連の不穏な動きに関与している一味側がターゲットを当局から一般人にシフトさせている恐れがあると警告した。 これは、前日午後パッターニー県ヤッラン郡内の401号線上で、バイク2台に分乗してヤッラー県県都内に向かっていたソンクラーナッカリン大学の学生男女4人が銃の乱射を受け22歳の男子学生が死亡するという事件が発生した事を受けたもので、アカラ報道官は、先の事件は既に態勢の引き締めを図っている当局側には手が及ばないと悟った一味側が、地域内に於ける不穏な情勢を煽ると共に一味側の存在を誇示し一味側のモティベーションを鼓舞する手段としてターゲットを一般人にシフトさせている事を物語る事件であると指摘した。 その上でアカラ報道官は、域内の全ての階層の住民をターゲットにした、時には残忍な手口が伴った犯行が今後頻発する恐れがあるとして、住民に対して日頃から周辺への警戒を怠らないと共に、住民同士が協力し合って地域内に於ける異常な動きや不審な者の出入りに対して注意を払うことが重要であると指摘した。 尚、学生グループが銃撃された事件に関しては、ターゲットとなった4人組の内の1人の女性の父親が元バンコク選出の上院議員で、4人組は会議の為にヤッラー県県都内を訪問中だった元上院議員の所に向かう途上に銃撃にあったと一部報道は報じている。
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