タクシン首相は13日、イギリスに飛び立つ前に記者団の取材に応じ、首相指名時代後の影響力の行使や1年後を目処に再度首相への返り咲きを狙っているのではないかとの懸念が指摘されている事に関して、まず国内和解を進めるために首相指名を辞退したという事実を野党を含む閣層が建設的にとらえるべきであるとした上で、首相への返り咲きの有無に関しては未来の事は解らないと語り直接的のコメントを避けました。 タクシン暫定首相によると、首相指名辞退後も比例代表制名簿順位一位で当選した"下院議員"として、地方への遊説等は今後も行っていく考えだそうです。 一方、24日に開かれるタイ・ラック・タイ党の党大会の場で次期首相候補の指名が行われるかとの質問に対しては、急ぐ必要は無い、下院議会が招集され下院議長の指名が行われた後でも充分に検討が可能であると語っていました。 因みに、法定の5月2日までに下院議会の招集が不可能であると指摘されている事に関しては、下院議会が全てに優先するとの憲法の精神に則り定数に満たなくても王室側のエンドースにより招集できる(ポーキン・パラクン氏)等の解釈を示し強行に招集する動きもあるようですが、果たして王室側が招集に応じるかは不透明な状況なようです。 一方、12日イギリスに飛び立ったタクシン暫定首相は、17日にサンフランシスコから帰国し、その後24日に党大会に出席後、25日には多分中国と日本に向かい下院議会招集日前に帰国する予定であると語っていたようです。また、ドイツで開催されるワールド・カップには7月に行くつもりだと語っていたようです。 尚、イギリスやアメリカとの首脳との会談の実現に関しては不透明な状況なようですが、訪問先では大学時代の知己に面会したり、国際機関からの依頼を受け経済関連の講演を行う予定になっているようです。 因みに、見送りに来ていなかったネーウィン・チットチョープ氏は13日、海外同行疑惑の否定とインチキ臭い選挙運動をかねて近親者が出馬している上院選の期日前投票をブリラム県内で行っていたようです。 一方、マスコミの裏をかいて10日夜にフカヒレ・レストランでタクシン暫定首相と密会していたとされるチャート・タイ党のバンハーン党首は、17日に会談内容を党員に明らかにし、同日中に民主党及びマハーチョン党の各党党首にも同様な内容を伝える考えを示していました。
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