・10日夜半から11日未明にかけて、ヤッラー県内広域に渡って当局関係者に向けた銃乱射等の不穏な動きが連続して発生。 ターントー郡内では、4ヶ所の学校内外に設けられた軍や警察、国境警備警察の臨時駐留地や検問所に向けた銃の乱射が発生。幸い人的な被害は無し。 グロンピナン郡内では、村道に設けられた軍の検問所に向けた銃の乱射が発生し、軍関係者1人が軽傷。 ラーマン郡内では、モスク裏に設けられた軍の検問所に向けた銃の乱射が発生。幸い人的な被害は無し。 ベートン郡内では、2ヶ所の変電施設に向け銃弾が撃ち込まれた他、切り倒された立木や不審物、燃えたタイヤ等が幹線上に放置。 県都内では、電柱3本が幹線道路に向け倒されると共に偽爆弾が付近に置かれる。 ・11日5:00前、軍・警察の混成チームはナラーティワート県ランゲ郡内で集中摘発を行い、5日に発生した、5人の軍関係者が負傷を負った爆破事件に関与した容疑で8人の身柄を拘束すると共に、爆発物の製作に使用されたと見られる部材やリモートコントロール関連部品、銃器類2丁や銃弾多数等を押収。 ・11日午前、ヤッラー県県都の警察当局は、宿泊中の不審な若者グループ所有の車両の中に不審物が置かれているとの通報に基づきチャーンリー・ホテル内で処理作業を行うと共に事情聴取の為に9人組の若者グループを署に連行。尚、不審物は単なるスピーカだったことが判明。 ・11日午後、ヤッラー県ラーマン郡内で、バイクで路上を走行中だった40歳のイスラム系住民男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され重傷。 ・11日15:00過ぎ、パッターニー県ガポー郡内で、バイクで路上を走行中だったイスラム系住民男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され重傷。男性は警察の情報要員。 ・12日0:00過ぎ、ソンクラー県テーパー郡内で、バイクの2人乗りで路上を走行中だった29歳と20歳の仏教系住民男性が、バイクに乗った2人組と見られる者に銃撃され2人とも重傷。 ・12日午前、ヤッラー県の県警察は、分離主義組織の地域幹部クラスと見られる22歳と28歳の男を逮捕した事を明らかに。何れも銃撃や爆破事件等に関与した容疑で逮捕状が発行されていた。 ・12日11:00過ぎ、パッターニー県ガポー郡内で、自宅兼用のバイク修理店内でバイクの修理中だった27歳のイスラム系住民男性が、バイクに乗った2人組に銃撃され重傷。男性は政府が進める雇用促進策により自警警備組織の職を得ていた。
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