2日午後、プレーム枢密院評議会議長公邸へ向けデモ行進を開始した反独裁民主主義同盟のデモ隊は、当局側の阻止により陸軍本部前で滞留していた際に、同地に滞留し根気強く当局側と交渉を行うべきであると主張する反タクシン派の非PTV系幹部であるウェーン・トーヂラガーン氏と、迂回してでもプレーム公邸前への進行を強硬するべきであると主張するタクシン支持派のPYV系幹部であるウィラ・ムシクポン氏等の一派との間で意見の対立が発生し、ウィラ氏を中心にした一部の一派が迂回路を利用してプレーム公邸に進行を始める事態になった。 当局側は、進路上にバンコクの行政当局所属のゴミ収集車両等を路上に配置し行進の進行を阻止していたという。 デモ行進は、前回と同様に行進の規律を司る集団を先頭に配置し、4台の街宣車を中心とした4つのグループが続き、しんがりにタクシー車両とバイクの車列を配置するというフォーメーションで進められていたが、滞留先の陸軍本部前で発生した幹部間の意見対立により、16:00過ぎ頃にPTV系幹部を中心にした2台の街宣車と行動を共にしていたグループが迂回路を利用してプレーム公邸へ向け行進を再開した。 また、デモ行進開始前にサナーム・ルワンで行われていた演説の最中に、酒を飲みながら参加している集会参加者に向かって幹部が壇上から苦言を呈する場面も見られた。 尚、陸軍本部前とプラウェートの交差点前で滞留を強いられていた同盟のデモ隊は、1日20:00までにプレーム公邸前への進行を断念しサナーム・ルワンへの引き上げを決定した。同盟の幹部の一人は、プレーム議長のクーデターへの関与を国内だけでなく海外のメディアを通して国外にも訴えることが出来たことは一つの勝利であるとした。
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