国王陛下との拝謁を終えたタクシン首相は、本日20:30から地上波全局で放送された特別放送の中で、民主主義を守るために投票してくれた2,000万人の国民に謝意を、またタイ・ラック・タイ党に投じ支持してくれた国民に謝罪の意を表明した上で、次の国会で首相の指名を辞退する事を明らかにしました。 (タイ時間 20:40) 特別放送の中で国王陛下戴冠60周年に先立つ政治的混乱を解消し、また国民和解・挙国一致体制実現の為に首相指名を辞退する決心をしたと語ったタクシン首相は、今後は一下院議員として国民と接していきたいと発言していました。 尚、国王陛下からのお言葉の詳細に関しては明らかにされていなかったようですが、いずれにしても次期首相が指名されるまでは暫定首相のまま留まる方針を明らかにしていました。 今回の首相指名辞退発表に先立って、民主主義市民連合側が、タクシン首相が辞任する事が挙国一致体制下で政治改革を進めていく上で不可欠であると記した公開書簡と秘密書簡の二つをタクシン首相に送っていた事を明らかにしていました。また、特別放送の中でタクシン首相が具体的な内容には触れなかったものの連合側から秘密書簡を受け取っていた事を明らかにしていました。 また、野党連合側も、再度首相に就任しないことを条件に政治改革後に行われる総選挙に候補者を送り込む方針を明らかにしていました。 それにしてもマハーチョン党のサナン党首じゃないですが、タイの政治は本当に5分先が読めないですね。 (タイ時間 21:00) 放送終了後、タクシン首相がポヂャマーン夫人や子供達を抱きしめ咽び泣くシーンが見られたようです。 (タイ時間 21:45)
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