民主党党首のアピシット・ウェーッチャーチーワ氏は昨日、バンコク及び南部地区の票田で棄権票がタイ・ラック・タイ党支持票を上回る情勢で開票が進んでいる事を受け、タクシン首相自身がタイの指導者として妥当であるのか否か自問するべき時が来たと発言しました。 また今回の票の動向に関しては、総選挙前からこれまで国民が知る機会が無かった政府に関する真相を知る機会を得た国民も声が反映したものであるとの認識を示した上で、国民が納得できる政治改革を進める上で何をするべきかタクシン首相は解っているはずであると語り、あらためて首相辞任を要求しました。 一方同党幹事長のステープ・トゥアックスバン氏は 国民のタクシン体制に対する反感が棄権票に反映したとした上で、いまこそ首相以下内閣は憲法7条の規定に基づき暫定政府の組織を国王陛下に要請するべきであると発言しました。 尚、スワン・ドゥシット・ポールが棄権票を投じた首都圏在住の1,095人を対象に4月3日に行った意識調査によると、棄権票を投じた理由として多くの回答者が誰に入れべきか解らなかった、若しくは投票したいと思える人物が出馬していなかった事をあげ、全体の33.11%を占め、以下タクシン首相が嫌いだから(19.02%)、政治に飽きた、誰に投じても変わらない(17.89%)、政治家は関係者への利益供与しか考えていない(7.33%)と続いていた事が明らかになっています。
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