・15日夜半から16日未明にかけて、パッターニー県県都内9ヶ所で学校や教員宿舎、保健所、幼稚園が連続して放火。放火が発生した地点は、何れも携帯電話用電波の送信設備の連続放火及び放火に関与したと疑われた少年3人が軍関係者によって射殺された地区及び隣接地区内。当局側は、何れも少年3人が軍関係者によって射殺された事件に対する抗議活動を背後から煽動している一味が犯行に関与した可能性が高いとみて捜査を展開。また、住民側の目撃証言等から、地域外の者が放火に関与している可能性が濃厚とのこと。 ・16日7:00過ぎ、ヤッラー県県都内で、自宅前にいた60歳の地元行政機構評議会議長(イスラム教徒)が、何者かに銃撃され死亡。更に約2Km離れた地点にある民家で、35歳のイスラム系住民が何者かに銃撃され死亡。警察側は35歳の男性が銃撃された際に目撃された、バイク二台に分乗した戦闘服状の服を着た3人の若者組が両方の犯行に関与したとみて行方を追う。男性は、地元官僚付きの運転手。 ・16日昼過ぎ、ナラーティワート県ランゲ郡内で、村内の友人宅に徒歩で向かっていた24歳のイスラム系住民男性が、バイクに乗った二人組に銃撃され重傷。 ・・15日17:00過ぎ、ナラーティワート県ランゲ郡内で、バイクで路上を走行中だった30歳の村長(イスラム教徒)が、路上脇に潜んでいた人数不明の一味に銃撃され死亡。更に、たまたまバイクで現場を通りかかった64歳のイスラム系住民男性が流れ弾にあたり重傷。死亡した村長は、昨年9月に自宅に押し入った一味に銃撃され死亡した父親の跡を継いで村長に就任していた。 ・16日、ヤッラー県県都内中心部にある県庁舎前で首相・国家安全保障評議会議長との直接協議を求め座り込み抗議活動を展開している仏教系住民は、テロ撲滅住民ネットワーク名で当日予定されていた惨殺された仏教系住民女性の火葬を団体が掲げた目標が達成されるまで無期限に延期する方針を発表。また、団体関係者によると、前日にナラーティワート県ルゥーソ郡内で射殺された上で火を放たれた70歳の仏教系住民男性の遺族が、抗議集会に合流する為に男性の遺体を収めた棺と共に向かおうとしたところで、当局側の妨害にあい合流を断念していた事を明らかに。
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