・14日21:00前、ヤッラー県バンナンサター郡内で、イスラム系住民の住宅が放火されほぼ全焼。放火発生当時、家主等はパッターニー県内にある実家に所用の為に出かけていたため無人だった。 ・タイ国鉄は15日朝、前日にナラーティワート県ルゥーソ郡内で、人数不明の一味が走行中の列車に向け銃を乱射し乗員乗客2人が負傷を負う事件が発生した事を受け、ヤッラー駅からスンガイ・ゴーロック駅間の列車の運行を15日朝から無期限に中止する方針を明らかに。運行再開時期に関しては、情勢を見極めて上で決定される見通し。 ・15日12:00前、ナラーティワート県ルゥーソ郡内で、人数不明の一味が、バイクで路上を走行中だった70歳の仏教系住民男性を射殺し、全身にガソリンをかけ火を放った上で、男性のバイクを盗み逃走。 ・15日17:30前、ナラーティワート県シーサコン郡内で、小型トラックで現れた10人前後の男が二手に別れて地元行政機構の庁舎を臨時駐屯地として使用していたレンジャー部隊関係者に向け銃を乱射し、約15分間に渡って銃撃戦を展開した後に逃走。この銃撃戦でレンジャー部隊関係者1人が死亡し3人が負傷。 ・15日20:00前、パッターニー県県都内にある食堂前に駐車してあったバイクに仕掛けてあったと見られる爆発物が爆発し、店内で食事中だった1人が負傷。 ・15日、ヨンユット政府報道官は、スラユット首相が16日にヤッラー県を訪問し県都内で惨殺された仏教系女性の葬儀に列席するとの報道を否定。これは、スラユット首相が16日に行われる葬儀に列席する意向を表明し、その際に県都内中心部にある県庁舎前で抗議活動を展開している仏教系住民との間で直接協議が行われる見通しになったと伝えられていた事を受けたもの。 尚、ヨンユット報道官によると、20日に予定されているマスコミ関係者を伴った南部視察訪問は予定通り行うとのこと。 一方、座り込み抗議活動を展開している住民達は、16日に王室から下賜された花輪を飾るに相応しい寺院で女性の火葬を行う事に関しては原則的に合意しているものの、16日の火葬まで棺を県庁舎前に安置すると共に、政府・評議会側に対して融和策の放棄と厳格な手段による南部対策を中心とした要求事項の受け入れを要求する為の直接協議が実現するまで座り込み抗議活動を継続させる方針を確認。
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