・10日1:30頃、パッターニー県マーヨー郡内で、35歳のイスラム系住民男性が自宅前で、人数不明の一味に銃撃され死亡。 ・10日4時頃、ヤッラー県ターントー郡バーン・ディン・サムー地区にあるマレーシアとの国境線にある、マレーシア軍関係者の警戒作業拠点で爆発が発生し、同国の軍関係者4人が軽傷。タイ側の初期報道では、マレーシアの軍関係者が手榴弾の扱いを間違って爆発させたとの認識をタイ当局側が示したと報じる一方で、その後のマレーシア側の報道は、政府報道官の言として1人以上と見られる何者かが手榴弾二発を投げ込んだと報じ、見解に食い違いを見せている。(報道によりタイ領内側から投げ込まれた) ・10日8:00前、パッターニー県サーイブリー郡内で、バイクに乗った二人組が同県ガポー郡プローン・ホーイ地区付きの35歳の医師男性(イスラム教徒)が運転する小型トラックに向け発砲し、車内にいた女性教師1人(イスラム教徒)が死亡し、医師男性が重傷。当時車内には医師男性及び夫人、女性教師3人が乗っており、教師が教えるサーイブリー郡内にある学校に向かう途上だった。小型トラックの運転をしていた医師が常駐しているガポー郡プローン・ホーイ地区は、先週来数回発生している住民による抗議活動で釈放が要求されていた容疑者が逮捕された地区で、また9日には地区内にある保健所が放火されていた。 ・10日夕方過ぎ、ナラーティワート県スンガイ・ゴーロック郡中心部で、バイクの三人乗りで路上を走行中だった17歳から18歳の学生3人が、バイク五台に分乗した10人組に銃撃され三人とも負傷。警察は、南部情勢及び学生同士の抗争の両面で捜査中。 ・ヤッラー県県都の警察当局は、県都内中心部に於ける個人及び他地域からの通行車輌に対する監視・検問体制を強化するよう命じた。これは新興分離主義組織の幹部と見られるサーフディン・トヂェマ容疑者(27)が自らの陣頭指揮の下で県都内でショッピングセンターや電気店、自動車整備店等をターゲットにした破壊活動を計画しているとの信頼できる情報筋からの情報に基づく措置。サーフディン容疑者は、2005年4月20にヤッラー県ラーマン郡の郡警察から逮捕状が発行され、200万バーツの懸賞金が掛けられ身柄を追われている重要容疑者の1人。 ・政府は10日開かれた南部国境三県域内の学校教師代表との協議の席上で、域内の教師に学校以外の場所での拳銃の携行を認める方針を決定。
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