タイ空港公社(AOT)は、傘下6空港への今年の投資計画を発表した。スワンナプーム国際空港の拡張に130億バーツを投じ、年間旅客数を6500万人から8000万人に増強する。非航空部門の収益化にも注力し、商業地区「スワンナプーム」を開発する計画だ。
クルンテープ・トゥラキットの報道によると、AOTのパウィナー社長は、AOT46周年の1日、空港開発計画を発表。スワンナプーム空港の東側拡張工事に130億バーツの予算を投入する計画で、閣議提出と承認に向けて準備を進めていると話した。
工事は2030年に完了。現在の年間旅客数6500万人から、8000万人に増加する見込み。
また、同空港南側の開発事業にも着手。南ターミナル(本館面積約40万平方メートル、年間旅客対応能力7000万人)、第4滑走路(発着能力を毎時94便から120便に増強)の整備を並行して進める。
ドンムアン空港の収容能力を拡大する計画もあり、2026年に第3旅客ターミナルの建設を開始。2030年には国際線旅客に対応する同ターミナルがオープンし、2032年には国内線旅客に対応する第1旅客ターミナルを改修する予定。
同時にチェンマイ国際空港は改修工事を進め、2033年の完成を目指す。年間旅客対応能力を2000万人に引き上げる。
プーケット国際空港は、国際旅客ターミナルを拡張。年間1800万人の旅客に対応する計画。完成は2030年の予定。
チェンライ空港は、年間300万人から600万人まで旅客対応能力を増強できるよう拡張する計画で、完成は2033年予定。
また、6空港周辺に商業エリアの開発も計画。AOTは4月末に物件展示会を開催し、国内外28企業から物件賃貸への問い合わせがあったという。
2024年10月から2025年5月の6空港の業績は、乗客数が前年同期比9.2%増の8853万人。国際線は同10.8%増の5424万人、国内線は同6.9%増の3429万人。フライト数は同10.9%増の54万4590便。国際便は同12.5%増の30万8777便、国内便は同8.9%増の23万5813便だった。