三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区:三越伊勢丹HDS)は21日、タイ大手不動産会社TCCアセッツと多国籍不動産企業フレイザーズ・プロパティの子会社ワン・バンコク・カンパニーと共同で、バンコク中心部で開発中の大型複合ビル「ワン・バンコク(One Bangkok)」のオフィス事業と小売事業に参画すると発表した。
三越伊勢丹HDSによると、同社はワン・バンコク・カンパニーとの合弁で、ワン・バンコクの商業施設「Parade」の地下1階に、「三越」の名前を冠した食品・飲食ストアの出店を計画。開業は年内を予定している。オフィス事業では、ワン・バンコクのプレミアムグレードAオフィスタワーの「Tower4」に出資する。
同社によると、3者は4月5日に合弁契約を締結。5月17日にタイ・バンコクで調印式を開催した。同社はバンコクについて、日本との親和性が高く、三越伊勢丹の価値に共感する顧客が多い都市だと説明した。
今回の参画は、同社が展開する海外不動産と商業の複合開発モデルの第2弾。昨年7月には、第1弾となるコンドミニアムと商業施設の複合ビルを、フィリピン・マニラでオープンしていた。