タイ国マネジメント協会(TMA)は、チュラロンコーン大学のサシン経営大学院とMarketwise 社が、09年3月11日〜同年5月11日にタイ国内の主要企業1000社中、412社の経営者に”タイ国内企業に対する世界経済状況の影響”のリサーチを行った事を明らかにした。
Marketwise 社取締役のダーラニー女史は、412社の経営層の意見を分析した結果、08年からの世界経済後退で、来年のタイ経済(GDP)はさらにマイナスになると見ている経営層が多いと説明。今年調査の結果。昨年度の調査では翌年のGDP予想がマイナスになるとの予想をたてた経営層は49%だったが、今年は87%の経営層が来年度のGDPがマイナス成長であると予想。要因としては、タイ経済に対する世界経済状況の影響や、政治的リスクが強まる等があげられている。経営者は76%は、今年度の上期の状況を見て、自社を取り巻く状況はかなり厳しいと答えている。
特に軽工業の電子部品産業・プラスチック製品産業と自動車工業においてその傾向が顕著である。また、来年度についても状況は良くないと見通している。鉄鋼・石油化学・エネルギー産業の重工業、とホテル事業・不動産業も世界経済危機の影響を強く受けているが、必需品産業・銀行業・通信業・エンターテインメント事業に与えた影響がかなり少ない模様。