19日午後、子供・女性の保護財団が、10年以上前に夫婦のベビーシッターだった女性に子供を誘拐され行方をくらませていた事件で、昨年末に犯人の女性から子供を取り戻すことができたと記者会見を行った。
タイ地元紙によると、この夫婦は、1998年に生後1歳の女児をベビーシッターだった女性に誘拐されて以降、女性の故郷など女性の足取りをたどり、一度娘を取り戻すことに成功した。だが女性が娘に危害を加えていなかったため警察沙汰にはせず許してしまった上、再び女性をベビーシッターとして雇ったところ、女性は再び娘を誘拐し姿を消した。
それ以降、犯人の女性の足取りをつかむことができなかったが、昨年末女性から中学校に上がらせるため戸籍証明が欲しいと連絡をしてきたことから、娘と再開することを条件に書類を渡すこととなった。そして夫婦は、警察らと現場で待ち伏せしていたところ、娘を連れてきた女性を逮捕し、娘を取り戻すことができたとのこと。
この娘は、毎日深夜に王宮前広場で花売りの仕事をさせられ、厳しい生活を強いられてきたことが明らかとなった上、犯人の女性の夫に強姦され妊娠3ヶ月であることがわかった。
一方で犯人の女性は、この夫婦が一方的に子供を押し付けてきて連絡を絶ったとし、すべて被害者とされる夫婦の話はデタラメだとし、一切の犯行を否定している。