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　タイ警察は７日午前６時頃、国会議事堂前を包囲し封鎖をした反政府団体の民主主義市民連合（ＰＡＤ）に対し催涙弾を打ち込み強制排除に乗り出した。これによりＰＡＤ側で数十名の負傷者が出た模様。これにより事態がさらに悪化していくものと見られる。

　ＰＡＤは８月下旬よりバンコク首相官邸をはじめ南部のハートヤイ、プーケット国際空港や主要幹線道路を封鎖し現政府に、デモ活動を繰り返し行ってきた。これに対しタイ政府も最初は強制排除を視野に入れた強攻策を中心に対応していたが、首相が穏健派のソムチャイ氏に交代したことにより政府の方針も対話路線に変更された。そのためＰＡＤは急速に求心力を失い始めていた。

　だが数日前バンコク都知事選挙が行われた際、投票のためＰＡＤが占拠中の首相官邸を離れた元バンコク都知事で現ＰＡＤ幹部のジャムロン氏が逮捕されたことを受け、ＰＡＤの士気が高まっていた。