タイの国営テレビ局TITVが1月14日24時をもって終了された。またこれによりTITVが放送していたTV枠(ch11)は、新たに公共放送として再スタートする事となった。
TITVはタイ初で唯一の民法放送局として96年に誕生したITVという会社を前身としている。ITVは当初巨額の放送事業権料を支払わなければならず、不安定な経営状態だった。タクシン元首相のシン・コーポレーションが買収し、放送事業権料を大幅に引き下げる事により経営が安定していった。ニュース、ドキュメンタリーなど人気の番組を持ちタイでは一時人気のTVチャンネルだった。だがクーデターによりタクシン首相が追放されたため、今まで保護されていたタクシン一族が保有する企業に対して査察が入っていた。
そして昨年ITVがタイ首相府から放送事業権料の違約金で、1000億バーツの支払いを要求していたが、違約金を支払えなかったため国営化されTITVとして運営されていた。