新アルコール規制法を巡り、観光客の飲酒可能時間に混乱が生じているとの民間からの批判を受け、アヌティン・チャーンウィラクン首相兼内務大臣はパタナ・プロムパット保健大臣に規制法の見直しを指示した。パタナ保健相は13日、国家アルコール政策委員会が、午後2~5時の販売禁止の撤廃に同意したと発表。長年禁止されてきた午後のアルコール販売が可能になる可能性がある。
カオソッドなどの報道によると、年末年始の休暇シーズンの観光促進と経済刺激が主な目的。厳しいアルコール規制が観光客や地元住民の消費意欲を削ぐ可能性があるとして、民間部門から懸念が強まっていた。
販売禁止の撤廃は内閣の承認無しに、意見公募から15日後に発効する予定。各県の委員会が、6カ月間の試験運用後に評価する。
13日、政府庁舎で開かれた同委員会の第2会合の議長を務めたソーポン・サーラム副首相は、「午後の酒類販売禁止は、公務員の勤務中の飲酒を防止するために導入された。現在、勤務中に飲酒する公務員はいないため、禁止令を解除するべきだ」と語った。
一方、同委員会は、午前1時~11時の娯楽施設での飲酒規制について、午前2時や午前4時までの延長案を今後協議する。
観光スポーツ省と民間部門は、午前4時までの延長を主張しているが、保健省と医療専門家は、午前2時~3時に飲酒運転による死亡事故が増加する傾向があるとして懸念を示している。