タイ南部では大雨が降り続き、サイブリ川が氾濫するなど各地で洪水が発生。家屋の倒壊や道路の冠水被害に見舞われているほか、鉄道運行にも影響が出ている。
カオソッドなどの報道によると、南部行きの電車の運行はソンクラー県のハートヤイ駅まで。国境3県の路線は運行不能な状況だという。
鉱物資源局は、ソンクラー県、サトゥーン県、ヤラー県、パッターニー県、ナラーティワート県を対象に、27日から29日まで土砂崩れや鉄砲水へ警戒するよう呼び掛け。各県の24時間の雨量は200ミリリットルを超え、一部地域ではすでに鉄砲水が発生しているという。
ソンクラー県はムアン郡とハートヤイ郡を結ぶ幹線道路が洪水のため通行止め。複数の学校が鉄砲水で浸水し、休校となった。ハートヤイ郡バーンプル地区では水位が1.5メートルを超え、家屋100軒超が冠水。住民約250人が影響を受けている。
ヤラー県は中心街などが60~80センチ浸水。嵐の影響で電柱が倒れ、複数の村で停電が発生した。地元住民によると、過去36年で最悪の洪水だという。
ナラティワート県では27日、水位が最大90センチメートルに達した。