タイ農業・協同組合省は、長期に渡る干ばつと害虫被害の影響で、今年のココナッツ収穫量が86万トンに減少すると予測した。昨年は96万トンだった。
ネイションの報道によると、ピチャイ・ナリプタパン商務大臣は、消費者への影響を避けるため、成熟ココナッツとココナッツミルクの価格を厳重に監視するよう国内貿易局に指示した。職員は小売店で無作為検査を継続する予定。
成熟ココナッツの収穫最盛期は4月から7月で、農家は1個当たり5~9バーツで販売。8月から3月は価格が上昇し、1個当たり18~28バーツになる。
成熟ココナッツ価格は現時点で、市場供給の減少により1個当たり平均1908バーツまで上昇。成熟ココナッツの需要は119万トンで、35%は卸売市場や生鮮市場に、65%は加工工場に出荷される。
マティチョンの16日付報道によると、南部トラン県では品不足状態が続き、ココナッツミルクの小売価格は1キログラム当たり60バーツから100バーツまで上昇。ココナッツミルクを原料に使用する飲食店によると、1キログラムあたり60バーツだったココナッツミルクは、9月に70バーツ、10月に90バーツまで値上がりしているという。
飲食店経営者は、「利益は減るが販売価格はまだ値上げしていない」と話し、政府に対しココナッツ価格の管理に介入するよう求めた。