世界保健機関(WHO)は14日(現地時間)、緊急委員会を開催し、コンゴ民主共和国などアフリカ7カ国でエムポックス(サル痘)の感染が拡大しているとして、テドロス事務局長が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言した。
外務省によるとWHOは、アフリカでの感染拡大はアフリカ大陸外に広がる可能性があるという。エムポックスウイルスには異なる型のウイルスがあり、WHOによると、2022年の世界的大流行を引き起こしたエムポックスウイルスよりも重篤で感染力が強い可能性があるクレード1の症例が、コンゴ民主共和国、ブルンジ、ケニア、ルワンダ、ウガンダ、コンゴ共和国、中央アフリカ共和国で報告されているという。
バンコク・ポストによると、新たなエムポックウイルス株が世界的パンデミックに拡大する可能性があるとして、専門家らはタイ国民に対し、警戒するよう呼び掛けた。チュラロンコン大学医学部の臨床ウイルス学者、ヨン・プーヴォラワン博士は19日、自身のFacebookで、飛沫感染の可能性がある1bの亜変異株が特に危険だと投稿した。
DDCによると、2022年から2024年にかけて、世界で1万4000人以上が1bの亜変異株エムポックスと診断され、約500人が死亡した。