外務省は17日、今年4~6月のタイの治安・犯罪に関する情勢を発表した。届け出があった邦人の犯罪被害は38件で、前四半期に比べ5件増加した。タイ深南部で発生したテロは、月平均約17件。
邦人による犯罪は不法滞在などで、タイ警察が6人を逮捕。邦人3人が入管法違反などで退去強制となった。
タイ深南部(ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県、ソンクラー県)では、イスラム武装勢力の関与が疑われる銃器・爆発物を使用したテロが、月平均約17件発生。外務省は、ヤラー県・パッタニー県・ナラティワート県・ソンクラー県の一部(ジャナ、テーパー、サバヨーイ各郡)に危険情報「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」を発出している。
またバンコク都内では5月以降、ドバイから来たと称する男性(又は男女)から「お札を見せてほしい」などと声を掛けられ、やり取りをしている間に現金やクレジットカードを抜き取られる「お金見せて詐欺」被害が相次いでいる。外務省は、知らない相手から「お金を見せて」と話しかけられても、相手にせずその場を立ち去るよう呼び掛けている。