国家経済社会開発評議会(NESDC)が発表したデータによると、今年第1四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比1.5%増で、アナリストの予測を上回った。一方、ASEAN10カ国中では最低の成長率で、来日中のセター首相は「帰国後に経済大臣会合を開催する」とツイッター(現X)に投稿した。
プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、NESDCは声明で、国内消費が6.9%、観光部門が24.8%、4.6%拡大したと報告。公共投資は4.2%、政府支出は27.7%減少した。
NESDC は2024年のGDP成長率を再検討し、当初の2~3%から2.5%に下方修正した。米中間の貿易摩擦により、世界貿易量は従来予測の3%から2.8%に縮小。ドバイ原油価格は1バレル80~90ドルで推移している。
公共放送PBSの報道によると、訪日中のセター首相はタイメディアに対し、観光産業が無ければGDP成長率は低下し、経済は不況に陥る可能性があると語った。
セター首相は27日に帰国予定。経済大臣会合は、今後毎週、少人数で開催する予定。最新の経済情勢を把握し、意見やアイデアを共有すると述べた。