バンコク郊外のタイ中部ノンタブリー県バーンブワトーン郡で19日、切断された遺体が入った黒いビニール袋を少年が発見した。警察は、タイ人の男(34歳)を23日に逮捕。男は調べに対し、日本人の男3人をバンコク郊外の倉庫へ車で送ったと話しているという。
ネイションの報道によると、警察は21日、遺体発見現場から約2キロメートルの場所で、斧やのこぎりを発見。23日には遺体発見場所に近い路地で、頭蓋骨の破片と小さい関節を発見し、現在法医学的分析を行っている。
逮捕されたタイ人のゲーム容疑者は取り調べに対し、日本人の男3人から依頼を受け、バンコク郊外の工場まで来るまで送ったと話し、助手席に乗った男が遺体で発見された人物だと証言した。助手席の男と後部座席の2人は、車内で激しく口論していたという。
車が工場に着くと、後部座席の男は、車を停めてゲーム容疑者に降りるよう指示。ゲーム容疑者はタバコを吸おうと車を降りたところ、車内から銃声が聞こえ、走っても戻ると助手席の男が頭部に銃撃を受けて死亡していたと証言した。
ゲーム容疑者は、後部座席の男2人が遺体を倉庫に運び、しばらくして黒く重いビニール袋を数枚持って戻ってきたと話した。その後、男2人はゲーム容疑者に、別の場所へ行って黒い服を処分するよう指示したという。
警察は、ゲーム容疑者を同行して現場検証を行い、死体隠匿と損壊の共謀罪で起訴した。日本人容疑者2人の逮捕に向け、タイ警察は国際刑事警察機構と連携。令状取得を目指している。カオソッドの報道によると、容疑者2人は山口組の構成員。捜査当局は事件について、日本の暴力団の間で取引の失敗があったのではないかと見ている。