タイのセター首相は9日午後9時20分、旅行者が増加するソンクラーンを前に、事前通知無くスワンナプーム空港を訪れた。セター首相が同空港を予告無く訪問するのは3回目。チェックインシステムを視察し、異常が無いことを確認したという。
カオソッドの報道によると、スワンナプームは3月から、航空会社の受付カウンターでのチェックイン時間を変更。4時間前からのチェックインが可能になったため、長蛇の列は出来ていなかった。
キッティポン・キチカチョーン空港長と、入国管理司令官のチョンロン少将がセター首相を案内。入国管理では、タイ国民の顔認証や指紋認証を免除。出発プロセスを最大15分短縮できると説明した。
これまで度々システムダウンが発生した入国管理について、チョンロン少将は今後、トラブルは発生しないと述べた。セター首相は、長期的には入管システム全体を見直すよう指示。入管と空港が連携して「タイ入国管理システム(TIS)」を構築するよう、タイ国家警察本部が承認手続きを進めている。
またセター首相は、航空会社に対し、自動チェックインの導入を要請。キッティポン空港長によると、一部の航空会社では自動チェックイン機を未導入で、出国ピークの22時以降は受付カウンターに行列ができるという。全航空会社117社のうち、自動チェックインを導入しているのは28社のみ。