「立ち技最強」といわれるタイの国技ムエタイの歴史や起源を探った「古式ムエタイ見聞録」(税抜2500円)が、4月8日に発行した。出版元の新泉社は、古式ムエタイの技術と歴史と文化を、著者による詳細なイラスト入りで紹介する日本初の本だとしている。
同社によると、著者はサンスクリット語とヨーガの講師や、古式ムエタイなど東南アジア伝統武術の研究をしている伊藤武氏。20代からアジアを放浪し、タイで道場に寝泊まりして現地の人々と生活しながら、「古式ムエタイ」と現在の「ムエタイ」を学んだ。
(出版社より内容紹介)
「立ち技最強」といわれるタイの国技ムエタイ。そこには数百年にわたる知られざる前史があった。絶えざる戦乱の時代、他国の侵攻に対抗するために戦場でみがかれた戦闘技術は、一瞬で人体を破壊する投げや関節技など、極めて危険で実戦的な技を含んでいた。危険な技を制限しスポーツとして体系化したのが現在の姿である。ならばその「起源」とは──。
インド古代叙事詩『ラーマーヤナ』、ルゥシー(仙人)、英雄ナレースワン、アユタヤの地を跳梁するサームーレイ(サムライ)……伝説と歴史の闇の奥に見え隠れする武技をつないだ人々の姿。長年東南アジア諸国を放浪し、実地で「古式ムエタイ」を学んだ著者がその真の姿をあきらかにする決定版。