タイ国家通信委員会(NBTC)は15日、警察や携帯通信各社とサイバー犯罪対策会議を開き、101個以上のSIMカードを保有する利用者へのサービスを、2月15日以降は停止するよう通信各社に求めた。通信各社は、対象者の携帯の通話とインターネット利用を停止する。
マティチョン・オンラインの報道によると、会議には携帯通信会社のAISやDTAC、TRUE、NTが参加した。NBTCは、SIMカードの複数利用が詐欺を助長しているとして、6個以上保有している利用者の身分証登録を先月16日から開始。101個以上保有する人は30日以内の登録が必要で、14日に期限を迎えた。
現時点で身分証登録を済ませた101個以上のSIMカード保有者は、AISが58.6%、TRUEとDTACが35%、NTが23.1%。登録しなかったSIMカードは、詐欺コールセンター集団など犯罪に利用されている可能性が高いという。
またタイ警察は、偽造身分証明書などを利用して不正にSIMカードを登録するケースもあるため、通信会社と連携して対処するとしている。