プラチャーチャート・トゥラキットの報道によると、タイ保健省疾病管理局は20日、サル痘(Monkeypox)の感染者がタイ国内で急増していると明らかにした。8月の感染者は数百人に上る恐れがあるという。
同局のソーポン博士によると、昨年7月から今年4月は外国人の感染者が多かったが、最近はほぼ全ての感染者がタイ人だという。外国人感染者もタイ国内で感染しているケースがほとんどで、感染者はいずれも男性。調査によると、同性間の性的接触があったケースが多いという。
ソーポン博士によると、サル痘はタイで2022年7月に感染者が確認された。今年4月までの感染者は約20人程度だったが、5月は約20人、6月は約50人、7月は約100人以上、8月も数百人に達すると予測している。タイで初の死亡者は、サル痘のほかにエイズ(HIV)にも感染していたため、免疫力の低下で死亡したと考えられる。
8月8日時点の国内累積感染者は189人で、その内HIV感染者は82人(43%)だった。今年1月1日から8月15日までの感染者は217人(外国人30人、タイ人187人)。平均年齢は20~64歳で、HIV感染者の34歳の患者が死亡した。
感染者が確認された19県で、レッドレベルの3都県はバンコク都(136人)、ノンタブリー県(14人)、チョンブリー県(9人)だった。オレンジレベルは、サムットプラーカーン県(9人)、プーケット県(8人)、パトゥムターニー県(7人)。