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　タイ中央銀行は、29日の金利政策委員会（MPC）で、政策金利を0.25％引き上げて年1.75％にすると満場一致で決定した。利上げは即日実施される。

　プラチャーチャート・トゥラキット（電子版）などによると、ピティ総裁補は、インフレを抑制して目標範囲内に収めるため、引き上げが必要だという結論に達したと述べた。タイ経済は主に観光業と個人消費が成長傾向にあると指摘。縮小が続いていた輸出も回復の兆候があり、下半期にはより明確に回復すると予測した。

　一方で世界経済は、主要国のインフレ傾向と金融機関の問題で不確実性が増していると述べた。またインフレ率は今年半ばに目標範囲内に戻る可能性が高いが、変動幅の大きい品目を除いたコア・インフレ率は高水準が続くとした。