中国で生ドリアンが人気となったことで、ここ数年タイからの輸出が急増している。新型コロナウイルスの流行で消費が冷え込んでいるが、ドリアン人気は続いているようだ。
タイ商務省によると、5月の生ドリアン輸出額は前年同月比95.3%増の9億3490米ドルとなっている。なかでも輸出先トップとなる中国向けは同130.9%増の8億1500万米ドルと輸出の牽引役となっている。ちなみに昨年の生ドリアンの輸出額は前年同月比41.5%増の20億7300万ドルで、このうち中国向けが128.0%増の15億900万ドル。
ただし今後の懸念材料としてカシコーン・リサーチ・センター(KRC)は、タイが中国向けに輸出で先行しているが、今後はマレーシア、ベトナム、インドンネシアなどと輸出競争になるものとみており、引き続き積極的なマーケティングや品種改良を行なっていく必要があるとしている。