カシコーン・リサーチ・センター(KRC)は世界経済停滞が長期化してきていることで、国際通貨基金(IMF)が1月に予想した09年の世界のGDP成長率は第二次世界大戦以来最も低い0.5%の成長となる見通しを下回るマイナス0.7%-0%成長との予測を明らかにした。
この急速に悪化が進む経済について、現在進められている経済促進政策が、僅かながらこの悪化を和らげたとしても、今年のタイの輸出高は前年比10-16%減となり、企業の設備投資が冷え込み失業者が急増し、消費者の購買意欲を減退させるとしている。
そのことから同センターは今年のタイのGDP成長率がマイナス1.5%からプラス0.2%の成長になると予測している。また今年第1-3四半期にかけて経済はマイナス成長となり、今年上半期のGDP成長率は2.7-4.3%減となるとしている。だたしこの予測は政府がきちんと経済促進政策などを実行に移すことが前提だとしており、もし実行に移すことができなければ更なる悪化を招くという。