6日、タイの新内閣がプミポン国王の承認を得て、正式に発足した。これにより06年に起きたクーデター以降軍政だったタイも、民政に復帰することとなった。閣僚人事には、首相兼国防相に国民の力党党首サマック氏、副首相兼財務相には国民の力党幹事長スラポン氏、副首相兼商務相には前MCOT社長ミンクワン氏が決定した。
クーデターの再発を防ぐため、首相兼任で国防相を担当することとなったが、今後クーデターを起こした軍部をどうするか注目される。
2006年、当時タイの首相だったタクシン首相は経済政策の手腕はよかったが、政権内の汚職に加え、国王を軽視する発現をしていたこともあり、軍部や民衆から批判が集まり、クーデターが軍部主導で起こされた。
その後政権を掌握した軍部であったが、軍部主導の経済政策が失敗を続けたため、タクシン復帰論が出ていた。そんな中、昨年12月に総選挙が行なわれたこともあり、タクシン派の国民の力党が第一政党を獲得し、政権を発足することなった。