タイ観光・スポーツ省観光局によると、2016年12月の外国人観光客数が前年同月比1.11%増の305万7800人となった。
国・地域別では、中国が同16.04%減の53万5550人とトップ。以下マレーシアの同0.85%増の39万2973人、ロシアの同26.24%増の16万1819人、韓国の同5.19%減の14万1561人、日本の同2.99%増の12万8910人と続いた。
これにより2016年の外国人観光客数は、前年比8.91%増の3258万8303人となった。国・地域別では中国が同10.34%増の875万7466人とトップ。以下マレーシアの同3.36%増の353万3826人、韓国の同6.64%増の146万4218人、日本の同4.19%増の143万9629人、ラオスの同15.48%増の140万9456人、インドの同11.63%増の140万9456人と続いた。
▽悪質ツアーの取り締まりで中国人観光客急減
昨年9月頃から中国人向けの悪質な格安ツアーの取り締まりが強化されたことで、牽引役となっていた中国人観光客が10月以降、大幅に減少を続けている。一年を通じて観光客数のうち約27%が中国からの観光客となっており、ここ最近の中国人観光客の急減は見過ごせない状況だ。これを受けてタイ政府は、昨年12月からアライバルビザの取得費用を減額、観光ビザを無料化するなどの措置を取っており、若干改善に向かっているようだ。