各報道によると、バンコク南地区裁判所は17日、バンコクの臨時ゴミ回収作業員として働いていた時に回収した映画等のCDを1枚あたり20バーツで転売していたとして起訴されていた男の被告(23)に対して、情状酌量の上で133,400バーツの罰金の支払いを命じる判決を下した。
被告は控訴の為に親族や近隣住民から借金するなどしてかき集めた10万バーツを支払い保釈された。
被告の親族によると、妊娠中の妻や2人の子供を養わなければならない被告は、月6,000バーツの報酬の足しにする為に法律に違反しているということを知らずにゴミ箱の中に捨てられていたCDや再利用可能な物を市場で転売していたという。
被告に適用された法律は、2008年に施行された未だ一般には認知されていないものだった。
一方、悪意無き法律違反行為に対する警察側の過剰な対応や厳しい判決が下されたことに対して批判や同情の声が上がっていることを受け、国家警察本部のポンサパット報道官は、被告と面会した際に、法律支援の為に翌日に区職員の手配で弁護士会との面会の席を設ける旨伝えたことを明らかにした。
また、同報道官自身の私財で被告が保釈金支払いの為に負った約5万バーツの借金の肩代わりをする考えだという。
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