反独裁民主主義同盟幹部のヂャトゥポン・プロームパン氏は29日、陸軍本部前に演台を設置して開催された集会の場で、プラユット副陸軍司令官が22日夜に軍幹部を招集してクーデターの実行を指示したが、民主派の幹部の反対にあい実行が頓挫したとの情報を得ている事を明らかにした上で、プラユット副陸軍司令官に対して情報の真偽について確認するよう要求した。
また、アヌポン陸軍司令官が陸軍本部に向けM79が撃ち込まれた事件とカッティヤ・サワディポン少将を結びつけようと躍起になっている背景に、同陸軍司令官と一日も早く司令官ポストに就きたいと欲するプラユット副司令官との間の対立があると指摘した上で、これを契機とする陸軍内の対立に乗じたクーデターは国民側につく軍との間に新たな対立をもたらすだけでしかないと指摘した。
ヂャトゥポン氏によると、仮にクーデターが発生した場合は、10輪トラックを動員して幹線の封鎖や各県庁舎の封鎖に乗り出して徹底的に抗戦していく方針だという。
また、同幹部のナタウット・サイグゥア氏は、今後バンコクを初めとする全国の基地前でクーデターに反対する声明を読み上げる為の集合を順次かけていく方針である事を明らかにした。
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