21日、15日未明に発生した陸軍本部へM79が撃ち込まれた事件に絡んで、警察当局はアヌポン陸軍司令官に対する批判を強めているカッティヤ・サワディポン少将及びその近親者宅で一斉家宅捜索を行い、カッティヤ少将宅内でM26や銃器、銃弾等が発見された他、配下の一等陸曹宅でM79や60発のM72、銃弾、使用済みの爆発物等が発見された事を受け、事情聴取の為一等陸曹の身柄を確保した。
一部報道は、警察側の発言として一等陸曹宅は、あたかも武器を隠匿する為の秘密兵器庫のようだったと報じた。また、一等陸曹関連で押収された火器類は、自宅内では無く同陸曹の小型トラックの中から発見されたとするものもある。
この家宅捜索結果を受け、警察側はカッティヤ少将に対する逮捕状の発行を申請する方針を明らかにした。
一方、自宅から火器類が発見されたと報じられている事に関してカッティヤ少将は、初期段階の取材では自宅内には一切火器類は保管されていないと発言していたが、その後の取材に対して銃弾と防弾ベストに関しては自分の所有物である事を認めたが、M26に関しては自分の物では無いと主張している。
また、配下とされている一等陸曹宅からM79等が押収された事に関しては、同陸曹は単なる自分の下に配属されている軍人でしか無く、自宅から大量の火器類が発見された事に関しては一切関知していないと主張している。尚、当該陸曹は警察の取り調べに対してカッティヤ少将の運転手であると供述しているという。
尚、当初陸軍本部へのM79攻撃が14日未明に発生したと報じられていたが、その後ほぼ全ての報道が発生日を15日未明に訂正して報じている。
タイの地元新聞を読む