27日8:15過ぎ頃、ヤッラー県ラーマン郡内の橋のたもとで、少なくとも20以上は見られる一味が、教師の警護作業にあたる当局関係者の車輌の通過に合わせ爆発させた上で、当局関係者に向け銃を乱射する事件が発生し、当局関係者5人が死亡し1人が負傷を負うという事件が発生した事を受けタクシン暫定首相はあらためて、現場に展開する当局関係者の任務遂行体制が統一性を欠きシステマティックな任務遂行とはほど遠い状況にあることが、対策の遅れに繋がり事件を誘発する結果になったと指摘しました。 また、この爆破・襲撃の発生を受け駆けつけた当局関係者の通行を妨害する為に、一味側は、ほぼ同時刻に寺院前に仕掛けた爆発物を爆発させると共に、路上にT字型の鋲を撒き逃走したようですが、この爆破等による人的な被害は確認されていないようです。 一方、先立つ27日8:00頃には、ナラーティワート県スンガイ・パーディー郡内で郡長宅裏手付近に仕掛けられていた時限発火式の爆発物(報道により携帯電話により遠隔起爆式)が教師の警護にあたる当局関係者の車輌の通過にあわせ爆発したようですが幸い人的な被害は確認されませんでした。 また、ほぼ同時刻に同県ヂョアイローン郡内の学校前に時限発火式の爆発物が仕掛けられているのが発見され安全処理されています。 当局側によると仕掛けられていた爆発物は、教師の警護作業にあたる当局関係者の車輌や生徒達が学校に到着する7:45に起爆するように設定されていたようですが、幸い不発に終わっていたようです。 また、ナラーティワート県内では、26日深夜にルゥーソ郡内で警戒作業にあたっていた自警組織に所属する住民男性が、バイクに乗った二人組に銃撃され死亡した他、ランゲ郡内では27日6:30過ぎ頃に、雑貨店を経営する35歳のイスラム系住民男性がバイクに乗った二人組に銃撃され死亡するという事件が発生しています。 一方、パッターニー県ヤッラン郡内では27日17時頃に、ヤッラー県県都内在住の工業系職業訓練校に通う20歳の仏教系男性が、授業を終え帰宅する為にバイクで走行中にバイクに乗った二人組に銃撃され負傷を負い、搬送先の病院で死亡するという事件が発生しています。
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