21日午前、首相官邸内でアピシット首相と面会した国家警察本部副本部長のターニー・ソムブーンサップ警察大将と同本部長補佐のアサウィン・クワンムゥアン警察中将は、席上で首相から国内治安や国際関係に影響する未解決重要事件の捜査の進展を要請された事を明らかにした。
ターニー副本部長によると、イスラム教弁護士会会長(当時)のソムチャーイ・ニーラパイヂット氏の失踪事件やタクシン元首相系のシン・サテライト社の関税脱税疑惑を告発し、証拠書類を提出した乙仲業者のシッピング・ムゥーことゴーンテープ・ウィリヤ氏が脅迫から逃れるために避難していたチェンラーイ県内で暗殺された事件、スタンフォード大学フワヒン支部のイギリス人職員夫婦が殺害された事件、サウジアラビアの外交官が殺害された事件等の4-5件の、法務省特別捜査局が捜査を進めている案件を含む未解決重要事件の捜査の進展を要請されたという。
特に弁護士失踪事件やシッピング・ムゥー暗殺事件はタクシン一派が政権内に影響力を持っている限り解決が不可能であると指摘されており、また、弁護士失踪事件に関しては、事件の一部始終を知っているとも指摘されている元国家警察本部長のゴーウィット・ワタナ警察大将の影響力がある限り解決不能であるとも指摘もされていた。
タイの地元新聞を読む