刑事裁判所は19日、不敬罪に問われた元記者兼コラムニストのオーストラリア人の男性被告に対して執行猶予無しの3年間の禁固を命じる判決を下した。
元コラムニストは、2005年4月1日から2006年にかけて不敬罪に該当する記述を行い広く流布させたとして起訴されていたもので、裁判所側は被告が罪状を認めている事を情状酌量し禁固期間を6年から3年に減刑したが、不敬罪に該当する記述及び流布行為が職業として行われことに鑑み執行猶予期間を与えることは認めなかった。
尚、国王はタクシン政権と反タクシン派との抗争が不敬罪の告発合戦の様相を見せていた当時に行われた誕生日スピーチの際に、自分に対して罪を負った者は全て許すと語り不敬罪が確定した全ての者に対して恩赦を与える考えである事を明らかにしていた。
バンコクポストの英字速報によると、被告は、2005年に出版した小説"Verisimilitude"内の記述が不敬罪に該当すると判断され約2年半前に逮捕状が発行され、昨年8月31日にスワンナプーム国際空港内の出発ラウンジで身柄を拘束・起訴されていた。また、過去にタイ北部の大学の講師だった事もあるという。
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